イギリス Skilled Worker ビザ
英国政府に認定された会社(=スポンサー企業)から仕事のオファーを受け、その会社が発行する仕事証明(CoS)を使って申請します。
まず、30秒で
細かい話の前に、これがどんな制度かをつかみましょう。
英国政府に「外国人を雇ってよい」と認定された会社から内定をもらい、英国で働くためのビザ。
イギリスで技能・就労を目的とする、対象国籍の人。
就労を目的にイギリスに滞在します。
在留期間の目安です。
やさしく言うと
実際の人数と国籍
この制度で実際にどれくらいの人がいて、どこの国・地域の人が多いかを、公式統計から示します。
主な条件を、やさしく
この制度で実際に見られる主な条件です。細かい要件は分野・国籍で変わります。
年齢
必須18 歳以上であることが必要。
英語力
必須日常会話と簡単な仕事の説明ができる中級英語レベル(CEFR B1 つまり中級ライン)を、所定の英語試験合格、英語圏での学位、英語を主要言語とする国出身などで示します。
スポンサー
必須英国政府(Home Office)から Skilled Worker Sponsor License(つまり「外国人を雇ってよい」と認定された会社の許可証)を付与された雇用主から内定をもらう必要があります。
雇用契約
必須認定スポンサー企業から発行される Certificate of Sponsorship(CoS)が必要。
給与
必須職種ごとの going rate と全体最低賃金しきい値の高い方を満たす給与。しきい値は年度ごとに更新。
生活維持資金
条件・考慮原則必要。A-rated sponsor が資金面の証明を引き受ける場合は免除あり。
無犯罪証明
条件・考慮保健・教育・社会福祉等の職種で、過去 10 年居住国の Police Certificate を求められる傾向。
健康
条件・考慮対象国出身者は結核検査(TB test)必要。Immigration Health Surcharge(IHS)の支払いが必要。
むずかしい言葉を、やさしく
この制度でよく出てくる用語を「つまり何か」で説明します。
どう進む?(ステップ)
大まかな流れです。実際の順序・必要書類は公式ページで確認してください。
英国の認定企業から内定をもらう(=英国政府にスポンサー登録された会社)。普通の会社では雇えません。
会社にCoS(仕事証明番号)を出してもらう。これは仕事内容・給料・開始日を政府システムに登録した参照番号です。
仕事が対象職種かを確認する。どんな仕事でもよいわけではなく、公式の対象職種リストに入っている必要があります。
給料が最低ラインを超えているかを確認する。職種や年度ごとに金額が変わります。
英語力を証明する。公式が認める英語試験や、英語で学んだ学位などで示します。
オンラインで申請し、申請費用・医療保険料(IHS)を支払う。国外申請と英国内切り替えで手続きが変わります。
似た制度と、どう違うか
混同されやすい制度と並べて、立ち位置の違いを整理します。
| くらべる軸 | Skilled Worker visa | Health and Care Worker visa | Global Talent visa |
|---|---|---|---|
| 目的・立ち位置 | 認定雇用主の下で対象職に就く一般就労ビザ | 医療・介護の対象職に絞った就労ビザ | 学術・芸術・デジタル分野の卓越人材ビザ |
| 雇用主スポンサー | 必須(内定+CoSが要る) | 必須(内定+CoSが要る) | 不要 |
| 主な要件 | 対象職リスト+最低賃金+英語 | 対象の医療/介護職+英語。医療保険料は免除 | 推薦(endorsement)または該当する受賞歴 |
| 家族帯同 | 配偶者・子は要件を満たせば帯同可 | 配偶者・子は要件を満たせば帯同可 | 配偶者・子は要件を満たせば帯同可 |
| 在留・永住(ILR) | 最長5年+更新可、5年で永住申請可 | 最長5年+更新可、5年で永住申請可 | 最長5年+更新可、3年または5年で永住申請可 |
できること・できないこと
✅ できること
- +イギリスで技能・就労として活動できる
- +イギリスで働ける(報酬を得る活動ができる)
- +更新できる場合がある
🚫 できないこと
- −内定(雇用)なしでは取りにくい
人数・選ばれ方
枠・抽選・ポイント制・スポンサーなど、選ばれ方のしくみです。
人数枠
年間総数の上限は撤廃。ただし対象職種・最低賃金で実質的にフィルタされる。
ポイント制
ポイント制(学位・英語・給与・認定スポンサー職など合計70点)が形式上あるが、ほぼ条件チェックに近い。
スポンサー
必須。認定雇用主の Sponsor Licence がないと申請できない。
なぜ、この制度があるか
イギリス Skilled Worker ビザが、なぜ・どんな目的で設けられているか。
受け入れの目的
英国の労働市場で必要とされる技能労働者を、認定企業を介して海外から呼び込むための制度です。 EU離脱後の労働力需要に対応し、職種・給与・英語力のラインを設けて運用されています。
誤解されやすい点
「英国は移民を絞っている」と一括りで語られがちですが、Skilled Worker は逆に 「対象職種の認定雇用主が必要」というハードルで通行人数を絞りつつ、就労人材の招き入れに使われています。